フッ素樹脂の位置づけ
フッ素樹脂生産の流れ
フッ素樹脂の特徴
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耐熱性、耐寒性
・融点200℃以上 ・使用可能温度 -240~260℃ -
耐薬品性
・高温、高濃度の酸、アルカリに不活性 ・溶剤に不溶 -
耐候性
・長年月の暴露で不変 -
難燃性
・UL94試験 V-0 -
電気特性
・高い絶縁性 ・高周波での低損失 -
低摩擦性
・他樹脂に類を見ないすべり性 -
非粘着性
・接着剤を受け付けない
フッ素樹脂の種類
パーフルオロ系(単独重合)
・ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)
・パーフルオロアルコキシアルカン(PFA)
・パーフルオロエチレンプロペンコポリマー(FEP)
部分フッ素系(共重合)
・エチレン-テトラフルオロエチレンコポリマー(ETFE)
・ポリフッ化ビニリデン(PVDF)
・ポリクロロトリフルオロエチレン(PCTFE)
・エチレン-クロロトリフルオロエチレンコポリマー(ECTFE)
・テトラフルオロエチレン-パーフルオロジオキソールコポリマー(TFE/PDD)
・ポリフッ化ビニル(PVF)
・PTFE
・耐熱性、耐薬品性、電気特性(高周波特性)、非粘着性、自己潤滑性、難燃性に優れる。
・溶融成形が出来ない。
・透明性が低い。
・PFA
・耐熱性、耐薬品性、電気特性、非粘着性、自己潤滑性、難燃性に優れる。
・溶融成形が可能(射出成形、押出成形、ブロー成形、プレス成形等)
・ペレット・パウダー状での販売。
グレードと用途
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ハイフロータイプ(高流動品)
電池パッキン、OA部品、半導体装置部品、極細電線被覆etc -
ローフロータイプ(低流動品)
電線被覆、シート、チューブ、ボトルetc
・ETFE
・溶融成形が可能(射出成型、押出成形、ブロー成形、プレス成形等)
・加工性、機械的特性が良好。
・ペレット状での販売
用途:基盤・半導体製造用離型フィルム、太陽電池、膜構造物外装フィルム耐食ライニング、etc
フッ素樹脂の特性
●相手を選ばず非常に優れている ◎非常に優れている ◯優れている △使用可
フッ素樹脂の成形法